東広島YEG

平成26年度東広島商工会議所青年部会長挨拶

平成26年度スローガン 「縁joy」 ~縁を楽しみ、縁を活かそう~

昨今、私達を取り巻く経済環境はめまぐるしく変化し、一段と不安定さを増しております。自民党安倍政権が「アベノミクス」という戦略のもとに、金融緩和・財政出動・成長戦略という3本の矢を放ち、円高は是正され、都心部や大企業、輸出産業を中心に徐々に明るい兆しがみえている状況です。しかし一方では、雇用情勢や賃金問題での改善の足取りは重く、又、円安による原材料の値上がり、消費税増などの影響もあり、予断を許さない状況が続いております。東広島市の現状はどうでしょうか。大手製造業の先行き不透明感は増し、人口増にも歯止めがかかり、決して楽観できる状況ではありません  そんな中で、私達東広島YEGメンバーのやるべき事は何なのでしょうか。私達東広島YEGは地域を支える青年経済人グループとして、愛する地域の伝統を守り、地域の経済的活力を高めるべく、今こそ「縁」の大切さを改めて見直し、「千載一遇のチャンス」であるはずの「今」を確実に実りある形にするべく、力を合わせ積極的に行動したいと思います。
徳川将軍家の剣術指南を勤めた柳生家の家訓に次のような言葉があります。
小才は縁に出会って縁に気付かず
中才は縁に気付いて縁を活かさず
大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす
「縁」という言葉は人との繋がりだけではないと思います。自分の身の周りに起こる物事や出来事も「縁」ということができます。このように考えると柳生家の家訓は「どんなに小さな縁(チャンス)でもそれを見逃さず、最大限に活かすことができれば大成できる。」とシンプルに解釈することができるのではないでしょうか。
私達は企業活動の場面においても、YEG活動の場面においても、様々な「縁」に巡り合います。それをチャンスと捉え、楽しみ、活かすことができれば、それこそが私達の力となります。世の中で大成している人達を見ると、その人に起きた出来事を肯定的に解釈し、楽しみ、活かすことによって実力を積み上げておられます。
「縁」に気付き、楽しみ、活かす。このことが私達の能力を高める最善の方法であると考えます。
私達東広島YEGの会員数も100名に迫る勢いです。OBも含めると約180名。これだけ多くの人と年齢や業種を超えて、様々な「縁」を頂ける組織はそうはありません。更に、今まで東広島YEGを築いてこられた先輩方のおかげで、地域における役割や注目度も高まってきています。そんな中巡り合う様々な「縁」を大切しながら、私達の愛するこの地域の経済的発展の支えとなるべく、共に成長していきましょう。

東広島YEG会長平成26年度東広島商工会議所青年部 会長 二宮 達雄