東広島YEG 会長挨拶
6月 12th, 2013 | Posted by in 東広島YEG平成25年度スローガン
「知行合一」
〜真のEntrepreneurを目指して〜
近年の社会情勢は、より一層不透明感を増しており、中小零細企業のみならず大企業においても薄氷を踏む経営状態が続いていることをよく耳にします。国内においては、技術立国日本を支えてきたものづくり産業の空洞化やエネルギー問題、少子高齢化や経済の閉塞化に伴う社会保障問題等を中心に、ネガティブな課題が極めて大きな加速度で膨れ上がっています。一方の海外においては、途上国の近代化や民主化の流れが加速しており、結果として教育の質が向上し、日本を凌ぐ性能と規模の産業が発達しています。これらは、一見プラスの要因に捉えられがちではあるものの、国際競争という観点に鑑みれば、日本の競争力低下に繋がるものも少なくはなく、世界から見て日本は残念ながらも窮地に追いやられていると言っても過言ではありません。
このような社会背景の中で、「我々Entrepreneursの使命は何なのか」と、最近よく考えにふけます。私たちは、Young Entrepreneurs Group(YEG:若き起業家集団)として、何を使命として、どのような価値を創造し、いかなる将来ビジョンを描くか、明確な目的と目標を持たなければなりません。閉塞的な現状の日本から脱するためには、明確で誠実な政治による財政再建と成長性のある企業経営による経済振興の両輪が極めて重要であると考えます。しかしながら、特に我々経済人の使命である経済振興を成し遂げるには、まず我々一人ひとりがしっかりと成長し、それを現実のものにする力と知恵を身につけなければならないとも時折感じます。この会は、いつも勉強の場であると私は位置づけています。組織を学び、人の気持ちを学び、先達の思想や行動力を学び、地域社会を学ぶ。これらの「学び、そして成長」するというエッセンスは、この会においては不断のテーマでなければなりません。
このような気持ちを胸に、是非とも今年は「知行合一」という言葉を一つの道標にして、行動をもって成長していきたいと思います。皆さんは「ファーストペンギン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ペンギンは餌を獲得するために、シャチやトドという天敵がいる水中に飛び込まなければなりません。そのような状況で一番に勇気を持って飛び込むペンギンのことを言います。我々のような青年経済人は、評論家になってはなりません。自らがファーストペンギンの如く勇気を持って行動を起こし、そのプロセスと結果に準ずる確固たる知恵と知識を習得せねばなりません。何事も行動を起こすにはリスクや不安が付きまとうものです。しかしながら、いつも人が成長し、真の知恵を得ているのは、行動を起こした結果であるということを忘れてはなりません。会の活動も、会社経営も、プライベートも、知行合一の精神で是非とも取り組んで頂きたいと思います。
私はこの会を愛してやみません。同じ志を持ち、同じ苦しみを知り、しかし負けずに這い上がり、成長のために全力を注ぐ仲間が集まっているからです。OBを含むこの集団には、本当に素晴らしい方々が大勢おられます。そのような先達や同志から、しっかりと勉強をさせて頂き、そしてまた我々が次の世代にその財産を引き継ぐことができるよう、邁進していきたいと思います。仲間を思う愛情、先達に対する謙虚な気持ち、そして、再び輝く日本を取り戻したいと思う強い気持ちを持って、知行合一の精神で、わが身を持って経験し、確固たる成長をしていきましょう。
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