会長所信

 「RUN広島」

Masanobu Obika

 
 広島県商工会議所青年部連合会は、県下9単会(約800名)の親睦と交流を基盤とした強固な連携を深めることを目的に活動を続け、今年度で25年目を迎えることができました。これも、諸先輩方をはじめ、会員の皆様、関係各所の皆様方のご尽力並びにご理解とご協力の賜物であり、心より御礼申し上げます。

 事業関連においては、昨年度は、廿日市にて中国ブロック大会を成功裏に収められました。これも廿日市YEGの皆様のご尽力に加え、各単会の皆様のお力添えがあったからこそであり、重ねて御礼申し上げます。次に控える我々の大きな事業は福山での中国ブロック大会並びに令和9年度の全国大会になります。これらの成功に向けては、これから数年が重要な準備期間となります。各単会、そして各会員におかれましては、なお一層のお力添えをお願い申し上げます。

 さて、目下、日本は失われた30年を不本意にも継続しています。バブル崩壊後、成長のエンジンを見失った日本が、発展を続ける国々との間で相対的にそのプレゼンスを落としているのが実態ではないでしょうか。GDP成長率の鈍化のみならず、円安進行による日本の購買力平価の低下等、国際競争の中で日本が窮地に向かっていることは数字からも見て明らかです。政治、グローバリゼーション、多様化、情報化社会、少子化、様々な要素が複雑に織りなされて現状の閉塞的状況を創り出しているとすれば、この問題の解法を見つけることは容易いことではありません。

 しかし、仮説として、国家の停滞を個々人の停滞の部分集合と考えるならば、実はその解決策の“ひとかけら“を持っているは我々なのではないでしょうか。YEG一人ひとりの一歩前進は、日本にとっての1/125,800,000歩なのでしょうか。私はそうではないと思っています。YEGには連帯を基盤とする相乗(総乗)効果があるからです。それぞれ一人の挑戦と前進が渦を巻くように大きな一歩に形を変え、それが、次代を切り拓く原動力になり、未来を形作る元になると確信しています。これから先の30年を取り戻す原動力は我々なのです。進み続ける世界に負けないためには、我々はそれ以上に走り続けるしかありません。広島の地から再び動き始める、弛まぬ挑戦と前進「RUN」を共に!

令和5年度 広島県商工会議所青年部連合会 会長 小比賀 理延

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